便秘で来院したリンちゃん。

聞けば1カ月程度排便してないようです。

 

レントゲン検査の結果、大量の糞便が貯留しており巨大結腸症と診察しました。元々の体質もありますが、ネコちゃんが中年～老齢になってくると発生する可能性が出てきます。

 

ここまで糞便が溜まると浣腸しかありません。最初は体への負担を考慮し、グリセリンを生理食塩水で薄めたものを浣腸液としたのですが排便が見られなかったため、外から腸内の糞便を触診で砕き、肛門に近い糞便を摘便後、グリセリンを浣腸しました。

 

摘出した便は、浣腸していたにもかかわらず、石のような硬さでした。リンちゃんも摘便には強力に抵抗しましたが、摘便後は泥状便が排泄されているようです。