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よその病院にて、とある手術を受けた大型犬が前肢の不全麻痺で、鍼灸治療を希望されて来院しました。
病院内の様子を見ると、歩行時や起立時に前肢に力が入りにくいようで、プルプル震えています。歩くときにはたまにフッと力が抜けるように落ちたりします。
手術後、術創を舐めないようにカラーをつけるのはどこの動物病院でもやることだと思いますが、このカラーが苦手なワンちゃんネコちゃんは少なくありません。ストレスで元気や食欲が無くなったりすることも多く、慣れるまでが大変です。
今回も例外ではなく、カラーを振り落とそうとしてかなりの頻度・強さで首を左右に振っていました。そのたびに壁に頭をぶつけたりすることが多く、怪我もしていたようです。前肢の動きが悪い場合は首を痛めていることが多く、今回も条件に合致するので、首を原因箇所とする前肢の不全麻痺と考えて治療を開始いたしました。
症状が軽かったのもあって、1~2回の治療で元通りの歩き方に戻りました。
もう10歳のゴールデンレトリバーとなると、歩行障害により寿命が早まる可能性があったので、まずは一安心です。