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10月も終わりに近づき蚊を見ることも少なくなってきました。この時期によくある質問は「もう蚊がいないのにフィラリアの予防が必要なんですか?」という、終了の時期についてです。
ここでフィラリア予防薬と、ワクチンやノミ・ダニ予防薬との違いの理解が必要になります。
ワクチンやノミ・ダニ予防薬は使用後の一定期間に効力を発揮するのに対し、フィラリア予防薬は駆虫薬のため投与した時点に体内にいる犬糸条虫(フィラリア)を駆除します。すなわち投与後に体内に侵入した虫は次回の予防薬投与で駆虫されるという事です。
蚊が刺すことで皮膚に侵入するフィラリアは4~6週間で皮膚から血管内に移動するので、フィラリア予防薬はその間に投与しなければいけません。フィラリア予防の終了の時期を見誤り、最後の予防薬を投与後に体内に侵入したフィラリアは次の予防薬開始の時期には血管内から心臓に達してしまいます。
これを防ぐためには「蚊がいなくなってから1か月後」という予防薬終了の時期を必ず守る必要があります。
具体的には11月の末の投与を最終にしていただければ、よろしいかと思います。
10月を最終に投与を中断するのは、おすすめしません。今日は10月30日ですが先ほど私は蚊に刺され、非常にかゆい思いをしているところです。
投与終了の時期を誤るとせっかく毎月予防して来たものをフイにしかねませんから、最終投与の日にちは必ず守りましょう。
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オアシス動物病院
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